PHOTONIS USA INC. |
Channeltron Mass Spec Detectors | |
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このチャンネルトロン検出器は、質量分析から極紫外やX線天文分野で、イオン、電子、中性子、あるいは、光子を測定するための、高い性能を有しています。そして工場での監視、分析化学そして厳しい環境の宇宙科学分野において高いゲインで信号測定ができるよう設計されています。 そして 安定したガラス面を持ち、高ゲイン、高感度、高い信頼性、優れた特性で長寿命を実現しており、広い分野で御利用頂けます。 このディテクターは、エネルギーの高い光子や正負イオン,電子のような荷電粒子そして多くの分子や原子を構成するものを、直接検出し増幅します。 ガラスチューブの内径は約1mmで外形は2mm,3mm,6mmがあり鉛珪酸塩ガラスでできており、電気伝導性と第2放射可能な層を持つユニークな構造となっています。 イオンなどが1個デバイス内に当ると一般的に2〜3個の2次電子が放出され、正バイアスによりチャンネルの奥に加速されていき、その電子がチャンネル壁に当りさらに電子を放出させ、最終的に107〜108個の電子のパルスとなって出力されます。 | |
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チャンネルトロンディテクターシリーズ | |
チャンネルトロンディテクターには、色々な測定に対応できるよう異なる5種類のシリーズを用意しています。 | |
4000/4100 シリーズ
最初パルスカウンティング測定用に作られた、低電流で高ゲインそして低い消費電力のディテクターです。 これらのディテクターは、宇宙物理、研究開発やサイズや消費電力に制限のある携帯測定機器に有効です。 |
4700シリーズ
アナログもしくは電流測定モード用の高電流デバイスで作られています。これはガスクロマトグラフィー質量分析(GCMS)や残留ガス分析(RGA)そしてプロセスモニタリングにおいて広く使われます。 |
4800シリーズ
パルスカウンティングのみならずアナログモードで使用できるよう作られ、4700シリーズのゲインより通常 ゲインは高くなっています。パルスカウンティング質量分析そして液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)や化学分析電子スペクトロスコピー(ESCA)のような表面分析技術に用いられます。 |
5700シリーズ
世界中で高性能質量分析用ディテクターとして用いられています。イオンオプティクスモデリングなどの進んだ設計技術は、非常に高い感度、リニアリティー、と長寿命を実現しました。 |
7000シリーズ
いくつかの電子エネルギー解析装置やマグネティックセクターアレイ質量分析装置をアップグレードするために用いられます。このコンパクトで高ゲインのディテクターはシングルあるいはディテクターアレイとして設置できるように円形と長方形のアパチャーがあります。 |
寸法図
(寸法等は、予告なしに変更します。お問い合わせください。) 4011,4013,4019 4021,4028,4039 4716,4717 4720,4721,4730 4750G,4751G,4752 4770,4770B,4771 4772,4773,4774 4775,4778 4816,4816B,4821 4831,4839,4860 4870,4870E,4870V |
* Extended Dynamic Range Channeltrons 上記ディテクターは、標準のダイナミックレンジもしくはCustom Extended Dynamic レンジ(EDR)のもので供給します。EDR チャンネルトロンの低い抵抗値は、特別なガラスに特別な処理を行うことでもたらされ、一般的に最大線形出力電流もしくは、出力カウントレートが5倍高くなります。 チャンネルトロンのオプションにつきましては、こちらをご覧ください。 | |
チャンネルトロンの特徴 | |
Typical Performance Specifications |
Electrical Characteristics | 4000/4100 Series at 3000Volts |
4700 Series at 3000Volts |
4800 Series at 3000Volts |
5700 Series at 2000Volts |
7000 Series at 3000Volts |
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Operation | Analog or Pulse | Anolog | Anolog or Pulse | Anolog | Pulse |
Maximum Operating Pressure | 1×10-4 Torr | 1×10-4 Torr | 1×10-4 Torr | 1×10-4 Torr | 1×10-4 Torr |
Maximum Specified Operating Range | 3,000 Volts | 3,000 Volts | 3,000 Volts | 3,000 Volts | 3,000 Volts |
Bias Current Range | 2.3 to 4.3 μA | 35 to 55 μA | 25 to 45 μA | 145 to 190 μA | 3.75 to 7.5 μA |
Minimum Gain (With Anode Cap Collectors) |
1×108 5×107 |
1×107 ― |
1×108 ― |
1×106 ― |
41×108 5×107 |
Maximum Dark Current | 1×10-11 A | 1×10-11 A | N/A | 1×10-12 A | N/A |
Maximum Dark Count | 0.05(Counts/Sec.) | 0.05(Counts/Sec.) | 0.05(Counts/Sec.) | 0.05(Counts/Sec.) | 0.05(Counts/Sec.) |
Maximum Linear Output Current | 10% of Bias Current |
10% of Bias Current |
10% of Bias Current |
5772- 0 to 8 μA 5778- 0 to 50 μA |
10% of Bias Current |
Maximum PHD(FWHM) | 60% | N/A | 75% | N/A | 75% |
GAIN ゲインは入力信号強度に対する出力信号強度の比で、2次放射係数と印加電圧、チャンネルの径と長さの関数です。ゲインはチャンネルトロンに印加する電圧を高くすると、空間電荷飽和が起こる値に近ずきます。これは、チャンネルの出力端の壁がポジティブになるために、2次放射が1に近ずいたときにおきます。この様な状態になる印加電圧もしくはそれ以上の電圧で使用するとパルスカウンティング出力で、それ以下の電圧で使用する場合は、アナログ線形出力になります。 Typical Channeltron Gain Dark Count ダークカウントは、入力の無い状態でのチャンネルトロンの出力カウントレートで、パルスカウンティング測定時に用いられ通常 カウント/sec.で表示します。 このチャンネルトロンの主なる特徴に一つは、非常に低いダークカウントで、パルスカウンティングモードにおいて大変弱い信号レベルのものが測定できます。全てのチャンネルトロンマススペックディテクターのダークカウントレートは、通常の使用条件で、0.05cps以下です。 Dark Current 暗電流は、入力が無い状態でのチャンネルトロンのアナログ測定時の出力電流で、コレクターアッセンブリの漏れ電流としてチャンネルトロン以外のファクターとして取り扱ってもかまいません。 Dynamic Range ダイナミックレンジは、測定可能な最小信号と最大信号の比で、アナログチャンネルトロンディテクターでは、暗電流と最高線形出力電流の関数で、パルスカウンティングチャンネルトロンディテクターでは、ダークカウントレートと最大出力可能カウントレートの関数です。 | |
Typical Analog Channeltron Linearity At 105 Gain |
Typical Pulse Counting Channeltron Dynamic Range Maximum count rate will vary by model |
Pulse Height Distribution (PHD) PHDは、印可した電圧に対してディテクターからの出力パルスの強度分布を簡単表示したもので、アナログモードの場合はネガティブエクスポーネンシャル分布になり、パルスカウンティングモードの場合は、ガウス分布になります。 ほとんどのパルスカウンティング測定においては、狭いPHD(% FWHMによって記述)は入射イベントの定量性を改善します。 | |
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Pulse Counting Pulse Height Distribution |
Detection Efficiency 検出効率は、入射したものがチャンネルトロンに最初にぶつかり2次電子を放出させる割合で、このあと増幅が起こります。 与えられた測定に対して検出効率が高いことは感度と検出器の寿命を改善します。 チャンネルトロンの検出効率は、入射粒子や光子の質量と電荷の比、速度と入射角度に強く依存します。 | |
Lifetime チャンネルトロンは、10-4 Torr 以下で使用できますが、より高い真空度で使用することで、検出感度を高め、検出器の寿命を長くします。ほとんどのチャンネルトロンの最高印可電圧は、3000V.ですが、チャンネルトロンの寿命にとっては、、測定目的に合った性能のでる、最低の印可電圧で使用することを勧めます。その電圧より高くしても性能の改善は望めず寿命が短くなります。 このMass Spec Detectors は、通常の使用条件で検出器寿命を長くするように設計し、製造されています。しかしチャンネルトロンの寿命は、使用時の真空度や測定対象のクリーン度ばかりでなく、取り扱い方や保存状態に強く依存します。 | |
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チャンネルトロンの取り扱い、クリーニング及び保存について | |
Handling チャンネルトロンを取り扱う場合、著しく性能を低下させる油 による汚れを避けるために、きれいなタルクフリーの手袋や指サックをしてください。糸くず、ダストや浮遊粒子は、窒素ガスや乾燥空気で取り除いてください。 Cleaning チャンネルトロンの検出器の性能は、ゲインの低下につながる検出器表面の仕事関数を高める、色々なタイプの炭化水素物質にさらされることで低下します。 オイルの逆流や真空度の低下による汚染の場合、次に述べる手順に従いクリーニングして下さい。
Storage Channltron Mass Spec 検出器の2次電子放出表面は、主としてアルカリをドープしたシリカ層より作られています。水蒸気を吸着させないため、また検出器の性能を保持するために特に注意して取り扱う必要があります。 チャンネルトロンディテクターは、密封した袋、もしくは簡単な既成のプラスチックケースに入れて送られます。両方とも5ヶ月以上送られた状態のまま保存しないでください。長期間保存する場合は、乾燥窒素の中か、オイルフリーの10-2 Torr 以下の環境で保存してください。 | |
一般的な電気接続 | |
全てのチャンネルトロンは、正負のイオン、電子やフォトンを検出できます。 ほとんどのチャンネルトロンは、市販されている質量分析計に直接取り付けることができます。これらの装置のチャンネルトロンの電気接続は、マニュアルの中に詳しく書かれています。 お客様独自の測定系で使用される場合、最大定格の電気接続は、下図を参照してください。 | |
Aperture plateとディフレクターは、マウンテッドユニットのみに含まれます。 |
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